高入豆知識

山田進学教室
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　高知県の高校入試は1月上旬の私立高校推薦入試、１月中旬の一般入試、２月上旬の公立高校前期試験、更には３月上旬の後期試験まで入試期間が二ヶ月の長きにわたります。途中、情緒不安定になって受験勉強が手につかなくなる場合もありますので、公立上位校をめざす人は自信のある人も含めて「入りやすい「私立高校」を受験して合格しておくことをお勧めします。公立高校入試は、南国市は区内で、香美市・香南市は区外という状況が永く続きましたが、来年度から区外枠が撤廃されます。香美市・香南市の人も高知市の受験生と同じ土俵で戦えるようになりました。また、追手前高校は人文と科学の別がなくなり、普通科のみとなりました。定員割れしない限り、２８０名全員が２月初旬の前期試験のみで後期試験はありません。私立の土佐高校は推薦入試がなくなっています。五教科の学科試験のみです。公立を受ける人も、私立をねらう人もとにかく五教科の実力をつけておかなければ通用しません。　

　高知県の高校入試の詳しい資料の載った「H23高校入試の分析とまとめ」という「土佐塾新聞」をさしあげています。

H24年度 私立高校一般入試状況　受験者数と実質競争倍率　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　H２４年 1月２１日現在

H24年度　高校推薦入試要項

　　各学校ともに書類審査があります。

　　　　※土佐塾高校の定員は一般試験と合わせて4５名です。学芸高校の定員は８５名の50%です。
　　 ※土佐高校と公立高校には推薦入試はありません。
　 　※高専の推薦による募集人員は各学科とも定員の８０%です。

H24年度 私立高校推薦入試状況　受験者数と実質競争倍率

　　　　　※土佐高校・公立高校には推薦入試はありません。

H24年度　高校一般入試要項

　平成24年度私立高校入試の新制度

H24年度入試も土佐高校入試は新制度で

平成２３年度入試より、土佐高入試の出願資格から様々な制限がなくなり、さらに受験しやすくなっています。選抜方法は「推薦入試」と「一般入試」の良い点が継続された「S方式」と「H方式」で実施されています。来年度入試も同様の方法で実施されます。

●入試日程

●S方式・H方式とも　　平成２４年１月１９日(木)　筆記試験
　　　　　　　　　　　　　 　平成２４年１月２０日(金)　筆記試験・面接
●募集人数　

●S方式・H方式合わせて　　約 ５０名

●出願資格　

●S方式　平成２４年３月に高知県内外の中学校を卒業見込みの者で、合格したら必ず本校に入学すると確約できる者。
●H方式　平成２４年３月に高知県内外の中学校を卒業見込みの者、または平成２３年３月に中学校卒業の者。

●入学試験　

●S方式・H方式とも　国語・数学・英語(リスニングを含む)・社会・理科(各５０分)、面接(１人約１０分)「S方式」「H方式」によらず、
　　　　　　　　　　　　　　 受験生全員に同じ試験問題を課す。
●選抜方法

●S方式　
以下の�@・�Aで成績A・B(いずれも５００点満点)を算出し、いずれか高得点の成績および「面接」により総合的に判断し、合否を決定する。

�@「筆記試験」(配点は各教科１００点で、５００点満点)の点数を成績Aとする。

�A上記の成績Aに、３年次評定平均値(調査書記載)を点数化したものを合計し、さらに１年〜３年次までの課外・学外活動での実績報告書と添付資料が提出されている場合は、その実績を点数化したものを加算する。以上の合計点を５００点満点に修正したものを成績Bとする。

●H方式　
「筆記試験」(配点は各教科１００点で、５００点満点)の成績および「面接」により総合的に判定し、合否を決定する。

H24　私立高校の定員と合格偏差値目安

　平成24年度公立高校入試の新制度
　

H24年度入試は学区制撤廃へ

平成２４年度入試から区外枠は全廃になります。追手前高校はコース制がなくなり普通科のみとなりました。

●前期選抜

　　【募集人員】　定員の８０％以内。（追手前、丸の内（音楽）は１００％）
　　　　　　　　　（平成２４年度区外枠撤廃となります）
　　　　　　　　　各校によって割合が異なりますが、各校の前期募集割合は
　　　　　　　　　下表の通りです。
　　【選抜方法】　五教科の学力検査、(英語にはリスニングテストがあります)
　　　　　　　　　面接・実技等の検査、志願理由書・調査書
　　【出願期間】　平成２４年１月１８日〜２０日午後５時

　　【志願先変更】平成２４年１月２４日〜２６日午後５時

　　【実施時期】　平成２４年２月８日、９日　　　　　発表　２月１５日午後４時　　　　　　　　　　　　　　　

　　【確約書提出】平成２４年２月２４日午後５時

●後期選抜

　　【募集人員】　定員から前期選抜合格者を引いた数

　　【選抜方法】　三教科以内の学力検査(英語にリスニングテストは含まない)
　　　　　　　　　面接・作文のうち学校が指定する検査、
　　　　　　　　　実技検査(必要とする場合のみ)　志願理由書・調査書

　　【出願期間】　平成２４年２月２２日〜２４日午後５時

　　【志願先変更】平成２４年２月２７日〜２８日午後５時

　　【実施時期】　平成２４年３月９日　　　　　　発表　３月１６日午前９時
　　　　　　　　　
●再募集

　　【募集人員】　未充足数

　　【選抜方法】　三教科の基礎学力検査
　　　　　　　　　面接、作文、実技検査(必要とする場合のみ)
　　　　　　　　　志願理由書・調査書
　　【出願期間】　平成２４年３月１９日〜２１日午後５時

　　【実施時期】　平成２４年３月２３日　　　　　発表　３月２５日午前９時
H24　公立高校の定員と合格偏差値目安 　　　　　　

偏差値目安Ａは土佐塾の模擬テストの偏差値、偏差値目安Ｂは統一模試偏差値です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　( 　)は区外　-は再募集なし
H23年度公立高校入試状況　学校別定員と合格者

H23年度 公立高校後期入試状況　学校別定員と合格者数

( 　)は区外３月１６日現在

概況　

●今年度は追手前高校の人文で５名の後期募集があった。出願数は１名のみであったが、３月２日・３日の志願先変更で２名に増えた。果たして合格の見込みはあるのだろうか。小津高校は昨年度と打って変わって、後期定員を大幅に上まわった。柳の下のドジョウねらいで願書が集中した観がある。志願先変更で西高校や南高校などに多少流れて、西高校は定員を突破した。岡豊高校もほぼ定員を確保した。東高校・丸の内高校・高知商業高校も定員を大幅にオーバしたままである。高知工業高校は情技と土木に人気が集中していたが全学科ほぼ定員数になった。山田高校は大幅な定員割れで、再募集は避けられない状況だ。
●案の定、追手前高校の人文での後期合格者は「該当者なし」であった。後期試験に使われた人的・経済的エネルギーはいったい何だったのかと言いたい。更に、再募集とは何事か。これが世にいう「お役所仕事」という奴だろうか。小津高校・西高校ともに１．２倍程度の倍率でいい人材を確保した。南高校は１．８９倍で、定員に満たないのに１６名の足切りをおこなった。高校生活を送るだけの学力がついていない受験者が大勢いたのだろう。山田高校などでも足切りが行われた。

H23年度公立高校前期受験者数　学校別定員と受験者数
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※ ( 　)は区外　

概況　

●２月８日に実施された公立高校前期試験で全日制には４６８９人が志願して、平均倍率は１．１２倍となった。高知東高校の看護科が最も倍率が高く１．９２倍、ついで高知工業の電気科で１．８８倍となっている。当日欠席が多かったのは追手前高校で、人文は１１名の当日欠席があり定員割れをした。科学も２２名の当日欠席があり、わずか７名の不合格者が出るが、これも第二志望の人文に救われる可能性が大。小津の普通科で６名の西の普通科で４名の当日欠席が出たが、小津では１０７名の西では９２名の大量不合格者が出る予定。昨年と同じパターンを見ているような錯覚に捕えられるが、果たして今年も後期は定員割れになるのだろうか。

●追手前高校は、人文科で１６０名の定員に１７１名の応募があり、志願先変更で私立高校合格者などが５名ほど抜けて１６６名になった。さらに当日欠席が１１名あって、実受験者は１５５名の定員割れとなった。合格者は１名が科学科からまわって１５５名となっているので、人文の不合格者は１名のみであった。科学科は１２０名の定員に１６５名の願書数であったが、志願先変更で１４９名に減り、さらに当日欠席が２２名あって、実受験者は１２７名であった。合格者数は１２２名の発表で１名が人文にまわっているので、不合格者は４名である。今年の追手前高校の不合格者は合計５名ということになる。総定員に対する欠員数はわずか３名であるので、一般的には後期試験は考えられないのだが、人文で５名の後期試験を実施する予定だ。この５名は小津高校の不合格者や西高校の不合格者からまわってくるのだろうか。

H23年度 私立高校一般入試状況　受験者数と実質競争倍率

概況　本年度から土佐高校の推薦入試がなくなり、一般入試に８８名が押しかけた格好になっているが、昨年度の推薦入試志望者の６３名と一般入試志望者の２６名を合わせると８９名であるので、合計の志望者数は昨年度と変わりないというところか。学芸高校は推薦入試の志望者が例年になく少なかったので、一般入試が多くなるかと思われたが、昨年比−３１名で大幅減になっている。土佐塾高校は推薦入試は少なかったが、一般入試は昨年比＋７で漸増。高知高校は推薦・一般ともに昨年並みをキープした。私立高校全体としては、昨年より７０名〜８０名余りの志願者数減ということになるのでかなりの痛手だ。一方、公立高校では「小津高校」「西高校」が昨年に続いて１００名以上の不合格者を出す気配である。土佐高校以外の学校の合格者の中には「追手前高校」や「小津高校」が第一志望の者もかなりいる。やはり長引く不況下、ご父母の経済的負担が重荷になっているのだろうか。

H23年度　高校一般入試要項

　　　 ※公立高校の70%〜100%が前期・五教科試験です。
　　　 　※高専の定員は推薦を含んで各科４０人で合計１６０人です。

各高校の配点と時間

　土佐高校・学芸高校・高知高校は英数国理社の五教科テストですが、土佐塾高校と土佐女子高校は英数国の三教科テストです。学芸高校は数学のみ７０分で、他は６０分です。また、配点も英数国は１００点満点ですが、理社は６０点満点です。土佐塾高校と高知高校は高知本校会場の他に「安芸会場」と「四万十会場」があります。

H23年度 私立高校推薦入試状況　受験者数と実質競争倍率

　　　　　※土佐高校・公立高校には推薦入試はありません。

概況　本年度から土佐高校の推薦入試がなくなった。これは推薦入試で合格した者の学力が低く、土佐中学からの進学者との学力径庭が大き過ぎたためと思われる。少しでも学力のある者を合格させようと推薦入試制度をなくし、三年ぶりに五教科のテストに踏み切った。学芸高校の一般入試は五教科で行われるものの、推薦入試は定数に見たず、しかも全員合格となっている。土佐塾高校と土佐女子高校の一般入試は英数国の三教科で、こちらも推薦入試は定員に達せず、全員合格となっている。土佐高校を除く私立高校志望者は各中学校から「推薦」を出してもらえれば「合格」と思って差支えない。中学三年間、学校の成績を一定レベル以上になるようにがんばっておくのが私立高校合格への近道だ。

H23年度　高校推薦入試要項

　　各学校ともに書類審査があります。

　　　　高専は定員(各科４０人）の８０％以内が推薦の定員です。　

平成23年度 高専推薦入試状況 受験者数と実質競争倍率　

H23年度　高専一般入試志願状況

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※平成23年2月8日現在

高知高専過去５年間の入学者状況　

※（　　）は女子。
※第一志望以外の学科に合格する場合があるため入学者が志願者を上回っている場合がある。

H23　公立高校の定員(区外)と合格偏差値 　　　　　　

偏差値目安は土佐塾の模擬テストの偏差値です。土佐塾の模擬テストは毎月１回実施されています。

入試制度の改革

公立高校前期試験

●公立高校前期試験は２月上旬に実施され、英・数・国・理・社の五教科の学科試験で、定員の８０％が決定されます。３月上旬の後期試験も英数国の学科試験で２０％しか残っていません。五教科の実力のある者が合格する仕組みです。H２３年度前期入試は学力試験が２月８日、面接が２月９日となり、追手前高校と丸の内高校の音楽科は定員の１００％が前期日程で決定します。小津高校・西高校・南高校・東高校・高知工業高校・高知商業高校は８０％が前期日程、山田高校・岡豊高校普通科は７０％が前期日程となります。
●区外枠撤廃に向かって入試制度が変っていきます。みなさんの受験の時は、区外枠が２０％と現行の１５％から拡大されて、より優位になります。中２生が受験する平成２４年度入試からは区外枠は全廃になります。現在も追手前高校は区内区外の別はありません。

私立高校試験

●私立高校の推薦入試枠はどことも定員の50％ですが、土佐高校は推薦入試が廃止されて定員５０名をS方式とH方式に分け、いずれも英・数・国・理・社の五教科の学科試験(各教科１００点満点・５０分)が課せられることになりました。学芸高校と高知高校の一般試験は今まで通り五教科の学科試験試験です。